野毛大道芸プレイベント
4月20日(日)、野毛本通りにて今週末に予定されている野毛大道芸のプレイベント、「伊藤多喜雄」ライブが開催された。この日は風も強く少し肌寒い一日であったが、3回行われたステージには大勢の人が訪れ、野毛大道芸でもお馴染みの現代民謡の第一人者による熱いパフォーマンスに惜しみない拍手が贈られた。
同氏は野毛大道芸からNHKの紅白に出場した経歴の持ち主。ロックと民謡をフュージョンさせた現代民謡は若い人にも聞き易いと言えるだろう。ベースとドラムスを配したバンドのサウンドはとてもタイトでリズミカルである。このリズムセクションと二台のキーボードと管楽器のトロンボーンが三味線と尺八が奏でる和の音階に絡み、ジャズのビッグバンドのようなアンサンブルを形成していた。
また、ショーマンシップに溢れ、サービス精神旺盛なステージは、観客をとても大事にする同氏の思いが伝わってくる。投げ銭がステージに飛び交うのも納得である。
別のステージでは、「片山野毛山節保存会」が「野毛山節」をはじめとした正当な民謡を披露、最後は「横浜どんたく音頭」が演舞された。
続いて、近隣にある「老松中学校」の生徒達が「ノーエ節(野毛山節)」と「ソーラン節」を現代風にアレンジした「野毛山ソーラン」で踊りを披露。同学校のホームページによると、振り付けは生徒達自身で行っているとのこと。毎年夏に行われる「ハマこい踊り」にも参加している。
そして、最後の一組の出演者が、「遠峰あこ」(アコーディオン)と「湯浅大吾」(三味線)に、太鼓を加えたトリオで演奏されたもうひとつの現代民謡だ。「遠峰あこ」は旧名「とおみねとおこ」として野毛大道芸と野毛流し芸、「湯浅大吾」は野毛流し芸の常連である。選曲は「遠峰あこ」の持ち歌が中心で、素晴らしい歌と演奏を聞かせてくれた。年齢的にはまだ若いトリオで、民謡の大御所達を目の前にして自分達のことを「お笑い」と表現していたが、演奏は堂に入っている。特に「遠峰あこ」のオリジナル曲「野毛の心意気」は、彼女の野毛への愛が感じられ、とても良かったと思う。今週末の野毛大道芸にも出演するので、是非聞いて欲しい。
プレイベントとは言え、大勢の人で賑わった一日であった。今週末に行われる本イベントには、多彩なパフォーマーが出演するのでそれも楽しみである。
最後に、いま旧東横線桜木町駅舎の「創造空間9001」にて、「プレイバック野毛大道芸展」と題された写真展が開催されている。入口正面のコーナーでは昔の写真を中心に展示されており、野毛大道芸の長い歴史を知ることが出来る。特に「両替屋」の写真は必見!とても笑える。
また、奥のスペースでは弊社制作による昨年の野毛大道芸の映像が放映されているので、こちらも是非見ていただきたい。



