雙十節
10月10日(水)、横浜中華街最大規模の祭りである雙十節が開催された。雙十節とは1911年10月10日中国で起こった辛亥革命で清王朝を倒し、中華民國が設立された日を記念する祭り(建国記念日、中国語で国慶節)。
平日のため観光客こそ少なかったが、この祭りを祝うために大勢の華僑、或いは日本に住んでいる台湾人が訪れ、祝賀パレードを大変盛り上げた。
午後12時半、関帝廟隣の横濱中華學院校庭にて、「中国芸能演技」から祭りはスタート。生徒たちが多種多様な民族舞踊演技を披露した。この日の學院内は一般にも解放されていた。プログラムは獅子舞のアクロバティックなパフォーマンスを始め、中国の文化の多様性を伺い知ることが出来る内容であり、見ていて飽きない。また、台湾原住民の踊りなど、非常に興味深いプログラムもあった。この日は台湾(中華民国)の祝日でもあり、台湾関係のメディアも数名来ていた。
「中国芸能演技」の演舞が終了し、少し経った午後3時30分頃、けたたましい爆竹の轟音と共にパレードはスタート、中華街を一周する。先導車に導かれ先頭から獅子舞、中華民国と日本の大きな国旗を掲げたグループ、主催である横濱華僑各界慶祝雙十國慶大會の委員のメンバー等と続き、中国民族衣装をまとったグループ、チアリーダーや吹奏楽隊、そして民族舞踊組など総勢25組のグループが行進した。沿道の見物客も配られた中華民国の手旗を持ち、パレードを楽しんでいた。パレードが進むに連れて大勢の華僑の人たちが列に加わり、先頭グループは大変な盛り上がりだった。
パレード終了後は「祝賀獅子舞」、辺りはすっかり暗くなっていたが、4隊に分かれた獅子舞のグループが中華街を練り歩き、各店舗の軒先に吊るされた「採青」(ツァイチン)と呼ばれるご祝儀袋を集めてまわる。
大変見ごたえのある祭りであり、偶然居合わせた観光客は幸運であっただろう。いつもは日本人観光客ばかりが目に付く横浜中華街だが、この日は見物人を含めて、華僑や台湾人、中国人の姿が大変多かったように思われる。ある意味、本当のチャイナタウンに見えた。
前述の通り雙十節の別称は国慶節だが、10日程前の10月1日には、中華人民共和国の国慶節(設立は1949年)が行われていた。今年は今ひとつ天候に恵まれなったが、「採青」は予定通り行われた。ほとんど同じ趣向の祭りである。違いといえば、目にする国旗の違いであろうか。
いずれにせよ、このふたつの国慶節は秋の横浜中華街を代表する祭りであり、中華街で暮らす人々にとって両日共に大切な日であることには違いないであろう。




