富岡八幡宮 祇園舟流し
富岡八幡宮は京急富岡駅から徒歩10分ほどの小高い山の上にあります。
祇園舟流しは、800年以上も続く横浜の夏の代表的な行事の一つです。
青茅(あおかや)を束ねて70×50センチほどの楕円にした祇園舟と御幣(ごへい)に一年間の罪穢れ(けがれ)を託して沖合いから流す夏越しの祓え(はらえ)と、収穫した麦の初穂を海の神にお供えし、五穀の豊穣と海の幸の豊漁に感謝するという要素が一緒になった神事として伝えられています。
舟の上にはお供え物として小麦の粉を敷いた折敷に大麦の粉で作った団子をのせ、舟の縁には1年分12本の御幣を立てます。
当日は、八幡宮神殿で大祭式が行われ、八幡宮神前に供えられた茅舟はお祓いを受け、その後浜まで運ばれて、2艘の木造の専用船に移され、沖合いへ運ばれます。潮の流れのあるところで祇園舟を2艘の船の間から海へ流します。帰路は2艘が岸まで全速力の競漕で帰ってくるという勇壮な様子もこの行事の見所のようです。
この日は、台風4号が関東に近づいていて前日から雨が降り続き、午前中は時折激しく降っていたため、茅舟を沖に流すのは波浪注意報が解除され安全が確認されてからということで、お祓いまでが八幡宮で行なわれました。
海へ漕ぎ出す姿を見ることができなかったのはとても残念ですが、台風では仕方ありません。
このような悪天候それも台風というのは今年が初めてだと宮司の方がおっしゃっていました。
昔は八幡宮の前には海岸が広がり海水浴に訪れる人たちでにぎわっていたそうです。埋め立てられ、海はだいぶ遠くなってしまいましたが、この祇園舟流しは、現在でも優雅な雅楽の音と共に昔ながらに行われています。
平成2年には横浜市無形文化財に指定されました。



