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酉の市

torinoichi06.jpg横浜の初冬の風物詩「酉の市」が、横浜市南区の真金町の金刀比羅・大鷲神社にて開催され、多数の露店が並んだ大通公園沿いの通りや横浜橋商店街は大変な賑わいであった。
酉の市とは、毎年11月の酉の日に鷲神社の祭礼として行われる民族行事。俗に「お酉さま」とも呼ばれている。年によっては二度(二の酉)、三度(三の酉)行われることになっているが、三の酉が行われる年は、火事が多いという言い伝えがある。当日は、神社の境内や周辺の路上に市が立ち、宝船などの縁起物を飾り付けた熊手を売る熊手市が特に有名。

torinoichi05.jpgこの日最も人目を引いたのは大通公園沿いに立ち並んだ熊手市であろう。熊手は主に商売繁盛を祈願するためのものである。多数の縁起物を飾り付けた大きな熊手は見事の一言に尽き、高々と飾られた熊手を見上げ、誰もが感嘆の声を上げていた。気になるのは価格だが、相場は想像以上に高いらしい。交渉次第で値切ることも出来るらしいが、縁起物故にそういうことをする人はほとんどいないと思われる。手頃な6尺サイズ(30cm×50cm程度)で1万円前後だが、通常は半額返しと言って、熊手屋さんに半額分のご祝儀を渡すのが習慣である。売買が成立すると、店の名前などを筆で札に書き、それを熊手の後ろに挿す。その後、拍子木を叩く者に合わせ、一同で三本締めをする。『商売繁盛、家内安全』の掛け声が至る所で響き渡る。

torinoichi02.jpg南区の真金町周辺は庶民的なエリアであり、下町の風情が漂う場所である。中心にある横浜橋商店街は、飾らない昔の姿を残した珍しい商店街であり、物価が安いことでも有名。また、韓国系の惣菜店が多数あり、タイ料理の店なども点在している国際色豊かな場所でもある。極めて日本的な行事ながら、観光客ではない多くの外国人が大勢いたことも、この場所ならではと言えるだろう。

今年は三の酉の年である。今後も二の酉(11/16)、三の酉(11/28)の開催が予定されている。観光スポットとして認識されているエリアではないが、是非一度行くことを勧める。例年、三の酉が一番盛り上がるらしい。しかし、火の元には十分気をつけたい。

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