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天使はブルースを歌う

angels01.jpg4月に公開されたドキュメンタリー映画「ヨコハマメリー」は、関係者も驚くほどの社会現象をここ横浜で引き起こし、進駐軍占領下の横浜が多くの人の関心事になったことはまだ記憶に新しい。
この映画にはメリーさんに縁のある人たちが多数出演しており、実に多くの人がこの伝説の娼婦に魅せられていたことが伺えるが、出演者のひとりである横浜在住の作家、山崎洋子さんが映画の中で語った話は、占領下の横浜を象徴する大変貴重な話であると言えるだろう。

angels02.jpgこの映画の公開前、何気なく立ち寄ったイセザキモールの有燐堂にて一冊の本を購入した。横浜関連の書籍が置かれているセクションにあったその本のタイトルは「天使はブルースを歌う」。サブタイトルは控えめに「横浜アウトサイドストーリー」と書かれており、これが購入のきっかけとなった。この本はノンフィクションであり、前述のメリーさんや本牧出身のグループサウンズ、「ゴールデンカップス」の話を中心にストーリーが展開されていた。この本の著者が「山崎洋子」さん、1999年の作品であった。

angels03.jpg「ゴールデンカップス」について関心があったことも購入の動機のひとつだが、読み進めていくと、「天使はブルースを歌う」は知られざる横浜の戦後史を描いた作品であることに気づかされた。その内容はまさに横浜のアウトサイドストーリー。ゴールデンカップスを中心に、メリーさん、根岸外国人墓地に眠るGIベイビーの話が展開されるが、それらはすべて繋がっている。
特に衝撃を受けたのは、「根岸外国人墓地」に関する内容であった。この本を読むまでは、この墓地の存在すら知らなかった。

angels04.jpgこの聞き慣れない外国人墓地には進駐軍兵士たちとパンパン(進駐軍相手の売春婦)の間に生まれ、遺棄された嬰児たちが多数眠っていると書かれている。戦後の占領下、日本人女性と進駐軍兵士たちの間に生まれたGIベイビーの存在は知っていたが、このGIベイビーたちの辿った悲運については知る由もなかった。ゴールデンカップスのエディ藩がこの悲運に見舞われた嬰児たちの鎮魂歌を作曲するにあたり、山崎さんが作詞を依頼されたところから展開する話は、戦後の横浜を知るうえで大変重要であろう。

横浜の関連本は多数出ているが、真の横浜の姿を描いたものは少ない。偽りのない横浜、創られていない横浜が描かれている「天使はブルースを歌う」は、資料価値としても高く、とても貴重な本と言える。

横浜日和 根岸外国人墓地

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ちょっと、良いお知らせをさせてください!!

「ハマっ子の記憶」語り伝えていきたいという想いで公演を続けている朗読音楽ライブ「横濱夢語りプロジェクト」では山崎洋子さんの「天使はブルースを歌う」を朗読。ゲストにエディ藩を迎え、「丘の上のエンジェル」を歌って頂きます。
今回は、新たに山崎洋子さんが朗読の為に「根岸外国人墓地」の話しを書き下ろしてくれました。
このライブでしか聞くこのできない作品です。
山崎洋子さんの作品とエディ藩のブルースを存分にお楽しみください
11月18日(土)16:30開演
横浜市開港記念会館
前売3,500円 当日3,800円
チケット予約・お問合せは、045-622-3324横濱夢語りプロジェクト/フォルトナボックスまで。

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