横浜媽祖廟
今年の3月、中華街に「横浜媽祖廟」が建立された。「媽祖」は、約千年前に実在した人物、福建省の林氏の娘で、人間から神様となり、海の神様として祀られている。
船主たちは船の中に神棚を設け、媽祖を自然災害や疫病、戦争から護る女神さまとして祀っている。
世界中の多くの華僑、華人に信仰されていて、特に福建省や福建省からの移民が多い台湾の沿岸部には媽祖廟が多くある。
横浜中華街では20年前から建立が切望されており、マンションの建設予定地を買収。ついに念願の建立となった。華人にとって大切な風水上でも素晴らしい場所とのこと。
建立後数ヶ月経ったいま、修学旅行生や外国人を含んだ多くの観光客が訪れ、中華街の観光ルートに加わっている。廟境内の見学、神殿の外からの参拝は無料。線香(500円)を購入すれば神殿内にて参拝が出来る。参拝の仕方は少し複雑で日本人には馴染みがないため、係員が常駐していて丁寧に教えてくれる。また、神殿内ではおみくじ(200円)を販売しているが、日本のように簡単には手に出来ない。最初に番号札を引くのは同じだが、ふたつの三日月形の聖(赤い木片)を同時に投げ、表と裏が出なければおみくじはもらえない。表と表、裏と裏は不可で、表と裏で神様が許可したことになると言う。私は3回目で許可が出た。
私が訪れた時、華人と思われる女性がお祈りをしていた。観光スポットでもあるが、ここに住む華人にとっては生活の一部であり、とても大切な場所なのであろう。
私は以前台湾に住んでいた。しかし、残念ながら沿岸部にある媽祖廟を訪れたことはない。ただ、台北市内の寺院でお祈りを捧げている彼等の信仰心の厚さには感心させられていた。
横浜媽祖廟はテーマパークの「横浜大世界」とは違い、ただの観光スポットではない。ここを訪れる人は、ただの観光ルートのひとつとして訪れるのではなく、華人及び建立に尽くした人たちに敬意を持って訪れて欲しいと思う。
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